はじめに

今回は所用で沖縄に訪れたついでに、浜辺でキャンプしてある魚を探して潜ってみることにしました。

その魚とは、オニダルマオコゼ。踏んだ人が死亡した事例が実際に報告されている猛毒の毒針を持ちながら、美味な魚として高値で取引されるといいます。

海に到着

今回は沖縄本島のサンゴ礁が発達したエリアをターゲットに設定。

というのも、以前釣りで訪れた際に、観光客がオニダルマを刺している所を目撃したことがあったのです。

用事が終わり、レンタカーを借りて現場へ直行。キャンプして翌日から潜ることにしました。

めちゃめちゃ曇天

オニダルマオコゼの捕獲

泳いでオニダルマを探す

装備は単純で、ウェットスーツ、ゴーグル・シュノーケル、たも網のみです。

カヤックガイドの方に「オニダルマオコゼを捕りたいんですが」と相談したところ、「動かないから網で簡単に獲れるよー」と教えていただいたので、手銛等も使わないことに。

時期は11月。流石南国の海で、5mmのウェットスーツを着用すれば寒さもほとんど感じません。

発見

泳ぐこと1時間ほど。なんとか発見。

いた場所は本当に浅いエリアで、水深60cmほど。足がついて立てるくらいの浅瀬です。

以下はイメージ写真を使わせていただいていますが、正にこんな感じでした。

オニダルマオコゼのイメージ

(イメージ画像)

周囲より若干色が薄く、オコゼの輪郭が浮かび上がっていました。(擬態が上手くない個体だった可能性もあります。。。)

網でそーっと掬います。網の角が触れても動きません。

これはいけるかも?と思い、お腹の下に網の角を差し込み、ずりっと持ち上げて網に入れます。

オニダルマオコゼ

簡単に獲れた。網に入ってもなお石になりきっていて動かない。

獲れました。こんな簡単でいいの?ってくらいあっさり。

なんなら、網に入った後も石になりきっており、動きません。役者魂を感じる。

表面には、模様なのか本物なのか、色とりどりの海綿やコケっぽいものが付着しています。

オニダルマオコゼの顔

まさに鬼の顔

凸凹の顔にへの字に曲がった口。まさに「オニダルマ」といった感じです。

背中のトゲには猛毒があるので、取り扱いには十分注意してください。

オニダルマオコゼの捌き方

まな板においてみると、いかにオニダルマオコゼが底にぴったりつくことに適した体型かよくわかります。

オニダルマオコゼのトゲ

オニダルマオコゼのトゲ

これがオニダルマオコゼのトゲです。踏んだりするとトゲが皮を突き破って、刺さるようになっています。

トゲを切ったオニダルマオコゼ

トゲを切ったオニダルマオコゼ

トゲはかなり太く硬さもありますが、キッチンバサミでパチパチと切り落としました。これで刺傷のリスクは大幅に下がりますが、切断後もトゲの根元から毒液が噴出することがあるため、素手での接触は引き続き避けてください。

死んだオニダルマオコゼにも毒性があり、トゲが刺さると毒液が注入されるため、取扱いには十分に注意してください。


内臓も取り除いてしまいます。今回は鮮度がやや落ちていたため、内臓は処分しました。

頭を落として、皮を引きます。

皮は靴下を脱がせるように手で剥く事が出来ました。

こうしてみると、頭が本当に大きいですね。これは、アラも活用しないともったいないです。

身は3枚におろしてみました。

フグに似た身質・構造で、大名おろしで簡単におろせます。

(味噌汁の場合にはぶつ切りでも十分です)

オニダルマオコゼの捌き方は以上です。

オニダルマオコゼの味噌汁をつくる

材料

  • オニダルマオコゼ ぶつ切り 1尾
  • ネギ 斜め切り 1本
  • 水 適量
  • 味噌 適量


下処理

あらはカマを外し、背骨と頭を半分に割っておきます。

皮目には臭みや苦みがあります。表面に付着した海綿状の物質も苦みの原因になるため、熱湯を沸かし、ざるに入れて塩を振り、湯引きをかけます。

ぬめりやコケっぽいものは指で擦りながら流水で綺麗に洗い流します。

煮る

鍋に適量の水とオニダルマオコゼを入れ、水から煮ていきます。

少しすると、とんでもない量のアクが発生。おたまで取り除いていきます。

この時点で、かなり濃厚な磯の香りが立ってきました。磯そのものを煮ているかのようです。

ある程度収まったら、ネギを投入。

ネギがしんなりしたら、火を止めて味噌を溶きます。

オニダルマオコゼの味噌汁、完成です!

実食

オニダルマオコゼの味噌汁

オニダルマオコゼの味噌汁

早速、いただいてみます。

汁を飲んでみると、濃厚な磯と魚の香りが感じられます。これは、染みわたるおいしさ。

皮の部分はプルプルとしたゼラチン質。ヒレも食べられ、アンコウによく似ています。

魚のうまみだけでなく、海藻のような風味があるのが個性でしょうか。

オニダルマオコゼの味噌汁 カマ

カマの部分

カマの部分はというと、こちらはチキンのようにどっしりしっかりとした肉質。

ムチムチ、ブチブチとワイルドに嚙みちぎります。

魚と言うより、動物の肉のようです。うまい。

オニダルマオコゼを捕って食べる

今回は、世界一の猛毒魚として恐れられるオニダルマオコゼを、たも網でとって、味噌汁で食べてみました。

お味は噂にたがわぬおいしさ。大満足でした。今度は刺身もトライしてみたいですね。

皆さまも、沖縄の海に行く際にはオニダルマオコゼを探してみては、いかがでしょうか。