憧れの赤いヤツ

2025年9月、別荘を持っている知人に呼ばれ、数日間山遊びをしていました。


日暮れ前の風景


私と知人、その妹さんでお邪魔し、キノコ狩り、バードウォッチングや釣りを楽しんでいたある日...

え、まじすか

私には憧れのキノコ(おいしい枠)が3つあります。アミガサタケ、ヤマドリタケモドキ、そしてタマゴタケ。いずれも美味しいことに加え、存在感のある見た目の皆さんです。

3泊目の夕方ごろ、妹さんが散歩から帰ってきて言いました。

「なんか近くの池に赤いキノコがあったよ、結構すごかった。」

おおー...?もしかするともしかする???いやー、流石にベニテングタケじゃないか??

というのも、近くにベニテングダケがよく発生する場所があり、我々みんな割と見慣れているキノコなんですよね。(ベニテングダケの話はまた改めて。)

半信半疑で、けれども足取りは速く、池に向かいました。

え!まじすか!!


結果からいきましょう。




どん。





ひえ〜〜〜〜〜〜!!!!



日が暮れてしまったので若干暗いのですが、なんて存在感...!!

正真正銘、ハラタケ目テングタケ科テングタケ属のタマゴタケじゃない???びっくり。でか。赤い。

もっと探したら幼菌の個体も見つけられたかもしれませんが、成菌は圧倒的な存在感です。


よく見るタマゴタケ幼菌(ChatGPT出力)

一旦慎重にいこう。

タマゴタケと混同しやすい種として、タマゴタケモドキとベニテングタケがよく挙げられます。タマゴタケは、赤〜オレンジの傘・黄色っぽいひだ、柄、つば・白い袋状のつぼ が主な特徴です。


タマゴタケモドキ(ChatGPT出力)


こちらはタマゴタケモドキですが、傘はなめらかな橙黄色から淡黄色、ひだは白色、つばはありません。タマゴタケ同様につぼはありますが、色味がだいぶ違いますね。とはいえ、発生場所も含めそれぞれの特徴から総合的に判断するのが肝要。アマトキシン類等を含み、死亡例もある毒キノコですので、慎重にいきましょう。


ベニテングタケ(ChatGPT出力)


こちらは某ゲームにも出てきます。ベニテングタケです。赤い傘に白いイボ状のかけらがのっており、白いひだ、柄、つばが特徴です。旨み成分が毒成分という面白いキノコですが、主に胃腸系・神経系の症状で、死亡例はごく稀です。しかし種同定は慎重に。


根元、ひだ、柄、傘、最後にもう一度全体を見て、丁寧に収穫。成菌なのでつぼは簡単に外れてしまい、中空な柄は割れやすいですが、憧れのタマゴタケを手に入れることができました!

いただきます!

今回は味が分かりやすいように、オーソドックスなバターソテーにしてみました。丁寧に泥や虫を取り除き(お好みで水や塩水で洗い)、バターをひいたフライパンで火を通します。なんだかすご〜〜〜く「キノコ」らしい匂いがする......圧縮された「キノコ」って感じ.....

早速食べてみます。食べられると分かってはいても、野生のキノコを口にする瞬間は少し緊張します。


全体の黄色味はタマゴタケ由来


うーん....なんというか.....いや、美味しいんですよ。美味しいんですが、以前食べたベニテンに比べると旨味って感じではないかも。食感はエリンギに似ています。

とにかく、圧倒的な密度のキノコ味といった風味です。これ、キノコが苦手な人が食べたらすごそう。後味もキノコです。キノコで始まってキノコのままキノコで終わります。

タマゴタケ、実は幼菌だとサラダにして食べられるという情報もあります(火は通したほうがいい気がするけれど)。若い個体だともう少しあっさりした味になるんですかね。


いずれにせよ、タマゴタケといえばつぼから赤い傘がチラリと見えているあの姿なので、また探しに行こうと思います。待ってろ幼菌。

しかし色味と存在感は、さすが皇帝のキノコと呼ばれるだけあります!近縁種だけど!