コケモモ採取
本州でも、高原に位置する山荘の敷地内には昔からコケモモがたくさん自生していて、毎年のようにジャムを作ってきました。

林床に自生するコケモモ
今回はそのコケモモを使って、ちょっと違うことをしてみようと思い立ちました。
北海道〜樺太、ロシアなどを舞台とした『ゴールデンカムイ』では、作中でアイヌ文化としてコケモモを「フレップ」と呼び、塩漬けにして食べているシーンが出てきます。
本州でも中部地方以北の高標高地帯はかなり冷涼です。植生もシラカバやコケモモなどが多く、北方に近い環境なのだと思われます。
我々にとってコケモモといえばジャム。リンゴンベリーとも呼ばれ、北欧でも人気です。IKEAのドリンクバーにもリンゴンベリージュースがありますね。
これらとはまったく違う保存食として、塩漬けは新鮮で試す価値があると思ったのです。
コケモモは日当たりの良い場所を選んで探します。環境が合えば林床のどこにでも生えているのですが、実の付きが良いのはやはり日当たりの良い場所です。
今回は房状に実っているところも見つかり、採取自体はほんの数分で終わりました。

房状に実ることもある
赤い実は緑の葉の中でとても目立つので、見つけるのは難しくありません。
ただ、紅葉?して赤くなった葉が、遠目には実のように見えることも。コケモモなりのカモフラージュなのか…?
フレップの塩漬けの作り方
今回採取したコケモモの実は、量にするとひとつかみに満たないくらいの少量です。

コケモモに塩をバサッとまぶす
作り方はとてもシンプルで、洗ったコケモモに粗塩をばさっとまぶし、冷蔵庫で1週間ほど放置するだけ。
特別な工程も道具も必要なく、かなり手軽です。

完成したフレップの塩漬け
できあがった塩漬けは、まず爪楊枝で一粒刺してそのまま実食。
食べてみると、酸っぱくて塩っぱくて、爽やかでプチプチとした食感があり、梅干しに少し近い印象。

味見に一粒刺して食べてみた
正直、思ったよりずっと美味しくて驚きました。こんな駄菓子があっても良いかも。
これまで自分の中でコケモモといえばジャムや果実酒のイメージしかなかったので、塩漬けという食べ方自体がまったく想像できていなかったこともあります。
おにぎりにしてみよう

この味なら、と思い立ちおにぎりに入れてみることに。
食べてみると、これがまた美味しい。
プチプチとしたイクラのような食感に、爽やかな酸味と塩気がご飯によく合います。おにぎりの具として、普通に完成度が高いです。

フレップの塩漬けおにぎり
フレップの塩漬けはコケモモの食べ方としておすすめ

今回は初めてだったので分量も何もかも適当でしたが、それでも十分に美味しいものができました。
保存も効きそうですし、ジャムだけではないコケモモの楽しみ方として、これは普通におすすめです。
もっとまとまった量を漬け込んだら、実の自重と滲み出た汁でいい感じに浸かりそう。次はもっと多めの量で試してみたいと思っています。
皆様も、もしコケモモを見かけたら、ぜひ塩漬けにして試してみてはいかがでしょうか。



